メディカルロジスティクス

佐川急便のメディカルロジスティクスは、調剤薬局からの処方箋配送、検体輸送、院外倉庫管理、医療機器の洗浄滅菌まで、医療関連のサプライチェーンをトータルでサポート。IATAおよびGDP(適正流通規範)に準拠した品質管理体制で、「安全・確実に運べる」を実現します。

こんな課題、ありませんか?

  1. 輸送中の温度変化をリアルタイムに把握できていない
    冷蔵2〜8℃で管理すべき医薬品を出荷する際、「配送中の温度逸脱」は大きなリスクとなります。温度ロガーのデータを事後確認するだけでは手遅れになることも——本当はリアルタイムで品質を監視できる仕組みが必要なのに、現行の物流体制では実現できていない——そんな課題を感じていませんか。

  2. 「緊急出荷」に対応できる体制が整っていない
    翌朝希少薬を患者さま宅に届けなければならない——医療現場では突然の緊急ニーズが発生します。時間外・休日の緊急対応に制約があり、いざというときに備えた柔軟な体制を構築することが難しいなど、現行の物流体制に課題を感じていませんか。

  3. 薬剤師・医療スタッフが物流業務に追われている
    薬局スタッフが薬の配送や薬局間の在庫移動に時間を割かれ、本来の調剤・服薬指導業務が圧迫されていませんか。あるいは、病院内の倉庫スペースが医療材料で埋まり、患者やスタッフのためのスペースが確保できずにいませんか。

その課題、
SAGAWAの“メディカルロジスティクス”なら
解決できます!

2 このソリューションで実現できること

GOAL®の提案力・解決力

GOAL®チームは、お客さまの取り扱い品目(医薬品・検体・医療機器・医療材料)、温度要件、配送先(患者宅・施設・病院・クリニック)、緊急対応の頻度を詳細にヒアリングしたうえで、GDPガイドラインおよびお客さまご指定の品質基準に沿った最適な輸送モードと管理体制を設計します。

1 ヒアリング・現状分析

取り扱い医薬品・医療材料の種類、温度帯要件(室温・冷蔵・冷凍・超低温)、配送頻度・緊急対応の実態、現行の品質管理基準(GDP等)を詳細にヒアリング。温度ロガーデータや過去の事例も踏まえ、「どの工程にリスクが潜んでいるか」を特定します。

2 最適プランの提案

「輸送モード(宅配便/航空便/チャーター)」×「梱包仕様(パッシブ容器の温度帯・サイズ)」×「管理項目(温度・湿度・位置情報・衝撃)」の3軸でシミュレーションを実施。コスト・品質・スピードのバランスを踏まえた輸送設計を提案します。IoTデバイスの活用やリサイクルプランの導入可否もあわせてご提案します。

3 運用開始・継続的モニタリング

運用開始後はクラウドポータルサイトで温度・品質データをリアルタイムで確認。輸送中の温度逸脱が生じた場合のアラート体制を整備し、定期的なレビューを通じて輸送品質の継続的改善を支援します。GDPに基づく記録管理・報告対応もサポートします。

このソリューションを支えるサービス

お客さまの課題に合わせて、以下のサービスを組み合わせて最適なプランを構築します。

調剤薬局向け配送サービス

処方箋薬の種類に合わせた配送提案で、薬剤師さまの業務負担を軽減します。薬局で調剤されたお薬をお預かりし、患者さまへ翌日・即日・短時間でお届け。梱包や配送伝票記入といった薬局さまのご負担についても課題解決に向けたご提案をします。希少疾病患者さま向け高付加価値医薬品は、厳格な温度管理と監視状態でお届けし、配送時の品質管理にも努めています。

① オンライン診療〜服薬指導により処方された医薬品の配送

佐川急便はオンラインサービス事業者さまと連携し、オンライン診療からオンライン服薬指導を経て調剤された処方箋薬を患者さま宅へ配送します。

② 希少疾病患者さま向け医薬品の個人宅配送

メーカー・卸・調剤薬局と連携し、患者さまの事前の通院予告を受けて、通院後に患者さまご希望の日時で医薬品を配送できる体制を構築します。これまで薬剤師さまが担っていた患者宅への配送を佐川急便が引き受けることで、薬剤師さまが本業(調剤・服薬指導)に集中できる環境を実現。患者さま自身が医薬品を持ち帰る負担も解消され、利便性向上・薬局さまが選ばれる理由にもつながります。

③ 医療用医薬品のルート配送

薬局さまと契約された高齢者施設へ、入居者向けの処方箋薬をお届けします。高齢者施設のルールを事前に教育した上で、安全・安心にお届け。調剤薬局間のお薬の移動や在庫の適正化にも寄与します。

④ 不動在庫の再流通化支援

在庫過多となっている医薬品の不動在庫を回収し、再流通化を支援します。年間10億円とも言われる医薬品の廃棄ロス低減に貢献します。

⑤ 薬局さま店舗とSGホールディングスグループの倉庫を同じ建物内に設置

薬局さま店舗とSGホールディングスグループの倉庫が同じ建物内にあることで、薬局さまから患者さまへ調剤薬をスムーズに配送できる体制を実現します。

検体輸送サービス

臨床検査検体・動物検体など多様な検体を、GDPをはじめとする品質管理基準に準拠して輸送。定温輸送など品質管理の難しい検体も専用便で対応します。病院・クリニックなどの巡回回収代行による人件費・運用コストの削減も支援します。

① 品質管理の難しい検体も配送可能

検体輸送では通常の輸送と異なり、高度な安全性や厳密な温度管理などの専門性が求められます。佐川急便のリアルタイムモニタリングシステムによる配送時の温度管理と高品質の定温容器の使用により、配送制限のある検体も安心・安全にお運びします。

「輸送モード」×「梱包」×「管理項目」の3軸で最適な輸送モードを設計し、個人宅だけでなく、企業・団体、病院・クリニック、動物病院などから臨床検査センターや大病院・研究施設まで、多岐にわたる配送先に対応します。

3軸設計

配送先の多様性

② 臨床検体の巡回回収の効率化をサポート

コースで決められたクリニックを巡回し検体を回収します。回収時はクリニック職員と一緒に検体を確認してから受け取るため、引き渡しミスを防ぎます。自社でドライバーを抱える場合と比べ、以下のコスト・運用負担を削減できます。

  • ドライバーが休んだ場合の代走手配が不要になります

  • 車両レンタル費用・駐車場代が不要になります

  • コース管理・割り込み調整・新人教育等もすべてお任せいただけます

巡回回収フロー

病院の院外倉庫・備蓄サービス

院内の医療材料倉庫を院外に移管することで院内スペースを確保。SPD倉庫との兼用で食料品等の緊急備蓄管理も一体運用し、複数病院の一括調達・請求一本化にも対応します。不測の事態に備えた広域補給体制も構築できます。

① 院内スペースを広げる院外倉庫

SPD等で使用する医療材料倉庫を院外に移すことで、病院内のスペース問題を大幅に改善します。これまで倉庫として使っていた院内スペースを、患者さまやスタッフのためのスペースとして有効活用できるようになります。また、病院搬入口への納入業者数を大幅に減らすことで敷地内の交通量を削減。複数病院を一カ所で担当することによる重複業務の効率化や共同配送も実現できます。

院外倉庫・共同配送フロー

② 不測の事態に備えた食料品等備蓄サービス

病院内備蓄にプラスして、院外倉庫での食料品等の予備備蓄を実現します。病院所在地に応じて院外倉庫を複数設置し、不測の事態には他エリアから当該エリアの備蓄倉庫へ順次物資補給を行います。食料品備蓄の消費期限管理も対応します。

広域備蓄補給の仕組み

③ SPD倉庫との兼用

院外にSPD倉庫を設け、食料品等の予備備蓄も同所で実施します。院内備蓄品と倉庫備蓄品の消費期限・ロット管理を一元化。医療材料を毎日配送しているため不測の事態にも配送車両を確保しやすく、備蓄品の混載により入れ替え時の配送コストも削減できます。

SPDとは

SPD(院内物流管理システム)とは、病院内における物品の購入から保管・使用までの一連の情報を一元管理するシステム。多くの場合、医療材料から医薬品、一般消耗品の管理に対応しています。

SPD倉庫兼用の運用イメージ

④ グループ病院全体の一括調達・請求一本化

備蓄品の調達を病院ごとに行っている場合、本部や法人の購買会社さまでの一括調達に切り替えることで管理体制を一本化できます。備蓄品の管理はグループ病院本部・法人購買会社さま、または佐川急便による代行も可能です。期限切れの管理や入れ替え品の調達など、煩雑な管理業務をまとめてお任せいただけます。

一括調達・請求一本化のフロー

医療機器の洗浄滅菌・医療材料の配送サービス

医療現場から返却された貸し出し医療機器(手術器具等)の検品・洗浄滅菌から配送まで一括対応。365日24時間稼働の物流センターで緊急出荷にも即応し、使用済み機器の巡回集荷と共同配送でコスト削減にも貢献します。

① 医療機器の洗浄滅菌業務

医療現場より返却された貸し出し医療機器の検品・洗浄を行い、安全・安心をご提供いたします。また、使用済み医療機器の巡回集荷から洗浄滅菌後のクリニックへの共同配送までを一貫して担うことで、物流コストの削減に貢献します。

洗浄滅菌〜配送フロー

② 医療材料物流をワンストップ支援

佐川急便のチャーター輸送により、医療材料物流をワンストップで支援します。全国に広がる輸送網を活用した安定輸送の実現に加え、ドライバー不足・緊急時の配送・帰り便の有効活用による物流コスト削減など、メディカルに関するさまざまな課題を解決します。

医療材料ワンストップ支援

③ 商物分離を推進したいお客さまにも

時間指定・複数回配送・緊急配送・小分け処理・ロット/使用期限管理など、医療分野特有の細かな要求に対応するため、佐川急便ではメディカルロジスティクスに関する専門スタッフを育成しています。物流業務を佐川急便に移管することで、医療材料卸さまのスタッフが本業に集中できる環境を実現します。

パッシブソリューション(温度管理容器)

PHARMA・CELL&GENE・SPECIALTYの3ラインナップで、+15℃〜-196℃(液体窒素)まで幅広い温度帯に対応。小型容器からパレットサイズまで全国どこへでも輸送可能。調温済み容器のお届けから空容器回収までのリサイクルプランも利用できます。

リサイクルプランの流れ

IoTソリューション(リアルタイムモニタリング)

IoTデバイスで温度・湿度・照度・衝撃・位置情報をサプライチェーン上でリアルタイム計測。FDA Part11対応のクラウドポータルサイトでいつでも確認でき、GDPに基づくデータインテグリティ管理を実現します。従来型データロガーにも対応。

導入事例で、さらに詳しく

実際の導入事例と課題解決のストーリーをご覧いただけます。お客さまの業界・課題に合わせた活用パターンをご紹介しています。

飛脚航空便の活用で、スピーディーで安定した医療材料の輸送を実現!

A社さま(ヘルスケアメーカー)

Before

関東圏の倉庫から全国の仕入業者・病院へ医療材料(人工関節・カテーテル等)を翌日午前9時までに届けたいが、既存の物流会社では到着できないエリアが発生。人命にかかわる医療材料のため、課題に感じていた。

After

エリアに応じて「飛脚宅配便」「飛脚航空便」「飛脚ジャストタイム便」を使い分けることで、全国翌日午前9時配達を実現。配達と集荷を同一ドライバーが担う宅配便の利便性が医療材料の在庫回転率向上にも貢献した。

希少・難治性疾患の患者さまのもとへ医薬品を配送

CSLベーリング株式会社さま(製薬会社)

Before

希少・難治性疾患の患者さまは、通院のたびに厳格な温度管理が必要で重量のある医薬品(バイアル瓶入り)を自ら持ち帰らなければならず、大きな身体的負担を抱えていた。高価・破損しやすい・温度管理必須という条件から、輸送を依頼できる会社が見つからなかった。

After

チャーターサービスで専用車両を手配し、他の一般貨物と混載せずに患者さまのご自宅へ配送。専用ボックスと調温作業で医薬品の品質を保持し、専用マニュアルで教育を受けた配達員が患者さまに寄り添った対応を実施。患者さまの運搬負担を解消し、QOL向上に貢献した。

クリニックからの検体回収を一元管理

A社さま(臨床検査センター)

Before

自社職員が検体巡回回収を担当していたが、担当者の急な欠勤時は他の職員が代行するため本来業務が圧迫。回収車両の購入・レンタル費、燃料費、駐車場代などの維持コストも経営課題となっており、アウトソーシングを検討していた。

After

コロナ禍のワクチン輸送で培った医療機関対応の経験を持つ教育済みドライバーが巡回回収を担当。クリニックごとの「駐車場所・窓口担当者・集荷方法」をノウハウカードとして整備し、担当者が変わっても同一品質を実現。効率的な巡回ルート設計でコスト削減にも貢献した。

物流のノウハウとグループの総合力でワクチン接種をサポート

地方自治体さま

Before

ワクチン接種の体制構築を早急に進める必要があったが、車両の手配、輸送中の温度管理、保管場所から接種会場までの輸送時間の制約など課題が山積みの状態だった。

After

佐川急便の全国ネットワークとグループ会社であるSGL(佐川グローバルロジスティクス株式会社)の倉庫を活用して保管場所から接種会場まで3時間以内で継続的に輸送できるフローを構築。専用保冷ボックスによる温度管理とトレーサビリティ確保を実現した。

お問い合わせ

物流の、その先へ。

先進的ロジスティクスプロジェクトチーム

佐川急便の「GOAL®」は、お客さまごとに異なるビジネスの課題に対し、
SGホールディングスグループのインフラとノウハウをフル活用して応えるプロフェッショナル集団です。
戦略立案から現場の運用まで。
お客さまの「一番近く」で伴走し、物流の全体最適を実現します。

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