街の“歩く地図”~SAGAWAという案内人~

2025.06.26
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旅行や仕事などで初めての土地を訪れるとき、地図検索アプリを利用するのが主流となってきました。それでも…「迷っちゃった…」ということ、ありませんか?(地図に弱い筆者もそのひとりです…)そんなとき、街中にいるSAGAWAが、あなたの「困った」に、ちょっとだけお役に立てるかもしれません。

道を覚える――それは、信頼への道

佐川急便のセールスドライバー®は、それぞれが担当エリアを持ち、毎日同じ地域を配達しています。
新人はまず、先輩ドライバーのトラックに同乗し、地図を手に、道や建物を一つ一つ覚えることからスタートします。ある日、新人ドライバーAが、先輩のトラックに同乗していたときのこと。

場所は東京・丸の内。高層ビルが立ち並ぶオフィス街。先輩とともに次の配達先へ向かおうとしたとき――

「コンコン」と窓をノックする音。そこには、不安そうな表情のご婦人が立っていました。
「行きたいビルにたどり着けなくて…」と困ったご様子。Aは、つい先日覚えたばかりの道を思い出しながら、丁寧にご案内しました。

「ああ、助かりました。ありがとう!」

ご婦人はほっとした笑顔を浮かべて、その場をあとにされました。

きっと、「いつもここで配達している佐川さんなら、知っているはず」と思って声をかけてくださったのでしょう。Aにとってはじめて感謝された仕事は道案内からのスタートでした。

街に溶け込む、“SAGAWA”という道案内人

佐川急便には、トラックで配達を行う「ドライバー職」に加えて、街なかにあるサービスセンターを拠点に、台車を使って近隣へ配達する「デリバリー職」もいます。

東京・人形町エリアに配属されたBもその一人。着任初日、上司から「効率的に配達するには地図が頭に浮かんでくるまで覚えること!」と言われて驚いたそう。はじめのうちは、配達のたびに地図を開いては閉じて……の繰り返し。
それでも何度も歩き続けるうちに、「あの角を曲がるとパン屋さん」「この道は台車でもスムーズに通れる」など、少しずつ頭の中に“自分だけの地図”が描かれていきました。エリアを知れば知るほど、どのルートが最も効率的かが見えてくる。自然と配送スピードも上がり、動きにも余裕が出てきます。1年が経ったころには、すっかり地域に溶け込んで、道行く人に声をかけられる“案内人”のような存在になっていました。

私たちが、届けたいもの

佐川急便が運んでいるのは、荷物だけではありません。日々の配達を通して、地域を知り、人とふれあい、信頼を積み重ねていく――その積み重ねこそが、私たちの大切な“仕事”の一部です。担当エリアで道を尋ねられて、うまくお応えできたとき、「お役に立てた」という小さな喜びが生まれます。もちろん、業務上の都合で対応できない場合もありますが、それでも何かお困りのことがあれば、どうぞお気軽に声をかけてみてください。

  • 「セールスドライバー®」はSGホールディングス株式会社の登録商標です。