飛脚クール便の「輸送品質へのこだわり」を
品質責任者に聞いてみた

2024.12.06
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「現状に甘んじることなく、品質向上に挑戦していきたい」

飛脚クール便を全国展開してから25年が経ちました。手軽で便利に冷凍・冷蔵品を配送できることから、これまで多くのお客さまにご利用いただいてきました。しかし、一方で取り扱いが特殊なことから、ご迷惑をおかけしてきたのも事実です。多くの失敗や試練に直面しながら、常に品質向上に努めてきました。

この25年続けてきた飛脚クール便の品質とは何か?広報部員が品質を管理している部門の責任者にインタビューしました。

通常のお荷物との違いはどこですか?

佐川急便ではすべてのお荷物に対して、細心の注意を払ってお取り扱いしています。特にクール便は、食品が多く含まれるため、温度管理が非常に重要です。一度解凍してしまうと再冷凍しても品質が劣化しやすいため、外気に触れさせないようにしています。また、通常のお荷物と間違えないように色付きのラベルを付けて、冷凍品と冷蔵品の違いが一目でわかるように工夫しています。また、飛脚クール便では、冷蔵・冷凍車両を使用し、徹底した温度管理を行っています。

テレビ番組で紹介されました
テレビ番組で紹介されました
飛脚クール便対応車両保有台数13,740台(2024年10月末時点)

飛脚クール便の品質を守るための工夫とは何ですか?

飛脚クール便の品質を守るために、いくつかの工夫をしています。まず、車両および保冷ボックスの予冷を行い、お荷物の品質劣化を防ぎます。また、当日の最高気温をチェックし、適切な枚数の蓄冷剤を使用しています。さらに、冷凍・冷蔵庫の清掃を毎日行い、食の安全を守る意識を徹底しています。短い距離でも蓄冷剤が入ったショルダーバッグを使用し、外気に触れさせないようにしています。

大勢いるドライバーへ周知するには大変ですね。

「徹底管理で品質を守る」という佐川急便の姿勢と、失敗から学んだ教訓を反映したノウハウを盛り込んだ飛脚クール便専用のマニュアルを、全国の約25,000人の佐川急便セールスドライバー®が共有しています。その結果、一定の輸送品質を確保することができました。
しかし、現状に甘んじることなく、より良いサービスを提供するために輸送品質の向上に向けて取り組んでいきます。

「徹底管理で品質を守る」スピート配送と厳格な温度管理で実現

佐川急便は、1999年3月に株式会社ニチレイと業務提携を結び、「飛脚クール便」の全国展開を発表しました。このサービス開始にあたり、夜間は使用されていない株式会社ニチレイの一部の保冷貨物拠点を利用することで優れた品質管理が可能となり、佐川急便の配送スピードとの相乗効果によりサービスの差別化を図り、市場参入を果たしました。

「飛脚クール便」のお取り扱い品の多くが食品であるため、高い輸送品質が求められて、特に鮮度の維持がとても重要です。佐川急便では「お預かりしたままの状態」でお届けすることを最優先とし、輸送過程においてできるだけ「外気に触れさせない」ようにして厳格な温度管理の下で輸送しています。

「徹底管理で品質を守る」
この姿勢により、お客さまに安心して飛脚クール便を利用していただけるよう努めています。今後も、佐川急便は輸送品質の維持向上に取り組んでいきます。

株式会社ニチレイの保冷貨物拠点
株式会社ニチレイの保冷貨物拠点

飛脚クール便の取り組みについては、以下で詳細をご紹介しています

持続可能な物流を目指して
「お預かりしたままの状態で」徹底管理で品質を守る

佐川コラム
「年末年始も笑顔のために」特別に設置するリーファーコンテナとは?

SAGAWA News Letter 2024年6月号
「徹底した温度管理が「品質」を守る!」