第5回「高尾100年の森で里山ワーク2023」開催
2023年9月30日
9月30日(土)に、2023年度第5回「高尾100年の森で里山ワーク2023」(主催:一般財団法人持続性推進機構)が開催されました。このプログラムは、ユース世代(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の保全作業を行いながら、幅広い世代と交流活動を深める活動です。年間の開催を通じて、自然環境のみならず、歴史的・文化的な価値の高い里山を後世に残せるよう、参加者自らの手で里山管理を行います。
今回の活動テーマは「晩夏の草刈りと森林散策」です。当日は、特定非営利活動法人 千葉大学環境ISO学生委員会に所属する大学生たちが参加して活動を行いました。
晩夏の草刈り
夏、太陽の日差しをたっぷり浴びた雑草が、フィールド一面を覆っていました。これでは植樹した苗木に十分な日光が当たりません。苗木の成長を促すため、雑草を刈り取る作業を行いました。今回は、2人がユースワーク初参加!普段東京の街中で暮らす2人は、初めて森林保全活動に参加してみて、「普段自然と触れ合う機会がないので、とてもリフレッシュできた。行きつけのカフェみたいに「行きつけの森」にしたい。」と、とても気に入ってくれた様子。一方で、1年ぶりに参加したユースは、「1年前にきれいにした場所が、雑草が伸びて暗くなっていた。森林保全は継続が必要なのだと実感した」と継続する重要性を身にしみて感じていました。今後も、市民、大学、企業など様々な方とともに、森林保全活動を進めていきます。
初参加、1年ぶりに参加したユース、みんなで雑草を刈り取りました。
森林散策
初参加のユースへの紹介もかねて森林内を散策していると、樹皮が剥がれ落ちている木を見つけました。これは、シカが樹皮に角をこすりつけてできる「角こすり」の跡。角こすりが見られた木の近くに設置しているセンサーカメラにシカが写っていたので、このシカがつけた跡かもしれません。シカは、1歳なら枝分かれのない1本角、2歳なら二又に分かれた角と、年齢を重ねるごとに枝分かれの数が増えていくと言われています。今回センサーカメラに映ったのは、四又のシカでしたので、推定5歳。野生のシカの平均寿命は4年ですので、シカが長生きできる野生動物にとって居心地の良い環境が、この森にはあるようです。
散策をしていると、風によって荒れてしまい、道が分かりにくい場所がありました。ユースたちの協力作業により、ものの30分できれいな散策コースとなりました。
お昼タイム
今回のお昼ご飯は、「マグロカマの炭火焼き」と「キノコたっぷりの味噌汁」です。炉で焼いていると、カマの香ばしい香りと、味噌汁の優しい香りが漂ってきました。シンプルに岩塩のみで味付けしたカマはとってもジューシー。味噌汁との相性も抜群で、疲れた体にエネルギーチャージすることができました。
次回の里山ワークは10月28日(土)。
ここ佐川急便の「高尾100年の森」では、人が手を加えることで自然や生物多様性を保全する活動を引き続き行っていきます。
- 本活動は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底した上で開催しております。