この時期になると、新人時代のワクワクした気持ちと成長の糧となった経験を思い出します。
実は佐川急便に入社する前は、別業界でジムトレーナーとして働いたライターWです。
当時、体力には自信があり、「いつの日か町中を走り回って、地元に貢献したい」、そんなぼんやりとした想いで佐川急便のドライバーへ転職をしました。いざ入社をすると、日々の業務は決して楽なものではありませんでした。地元とは言え、町の隅々までの道は分からず、何回も右往左往しながら、道を覚えたものでした。しかし、そんな中でもささやかな楽しみを見つけ、前向きに仕事に取り組んでいる多くのセールスドライバー®が佐川急便には大勢います。
1. 分からないことだらけで、苦労した日々

新人当時は、扱う全てのサービスをしっかりと把握しておらず、お客さまから聞かれたことにその場で正確に答えることができませんでした。あるお客さまはお急ぎの様子でしたので、私はすぐに上司に確認をとりました。お客さまからは「配達で忙しい中なのに、すぐに確認をしてくれてありがとう、助かったよ」との言葉をいただきました。その後、そのお客さまとの関係はさらに深まり、信頼関係を築くことができました。
仕事をし始めた頃は覚えることが多く、分からないことだらけで苦労をするかと思います。正直一人で解決ができず歯がゆい時期もありました。それでもめげずに向き合うことで一つ一つ乗り越えられました。私の場合は、お客さまのお困りごとを何とか解決したいという思いが、困難を乗り越えられる原動力だったと思います。佐川急便は運送業であり、配達をする接客業でもありますので、お客さまに喜んでもらえたことは、私の宝物としてずっと心に残っています。
2. お客さまとのふれあいは、心のリフレッシュタイム

配達先でのお客さまとのふれあいは、私たちにとって大きな楽しみの一つです。先ずはお客さまのお名前を覚えることから始まります。そしてお客さまから「佐川さん」と呼ばれるのではなく、「Wさん」と名前で呼ばれるようになると、親しみを感じることができます。新人の時は配達に追われ、心の余裕が正直ありませんでした。同じエリアを担当し、顔を覚えていただいた頃にお客さまから「Wさん、最近、配達が早くなったんじゃないの?」と声を掛けていただきました。気にかけて下さり、名前を呼んで貰えたことが嬉しく、今でも時折思い出します。
また、配達先のワンちゃんが私たちの青いユニフォームを覚えてくれているのか、いつもそばに寄って来ます。そのお宅への配達があると、つい嬉しくなってしまいます。一つ一つの信頼関係が結ばれることで、得られる喜びがどんどん増えていきます。配達が大変な時でも、お客さまとのこうしたコミュニケーションが、私たちを前向きな気持ちにさせてくれます。
3. 新生活を迎える皆さまへ

日々の仕事に追われていると見過ごしがちですが、小さな幸せや、ささやかな楽しみがあります。そのささやかな楽しみはやがて、自分を支えてくれる大きな自信へと変わっていきます。それはどの分野でもきっと一緒だと思います。そんな私も先日、セールスドライバー®から広報部へ異動しました。ハンドルを握っていた日々から一変し、パソコンとにらめっこをする慣れない環境の中で毎日奮闘しています。
自分の経験を書いたこのコラムが皆さまに届くことが今、私の楽しみです。4月の新生活に伴う転勤や転職、新学期などの不慣れな環境で働くすべての皆さまにも、私のように日々の業務の中でささやかな楽しみを見つけ、やりがいを感じていただけることを僭越ながら願っています。一緒に頑張りましょう!