東京都立富士森高校デイキャンプ体験

自然体験学習

2020.01.25

1月25日(土)に、地元八王子市の東京都立富士森高校アウトドア部8名(2年生4名、1年生4名)によるデイキャンプ体験が行われました。「高尾100年の森」では、これまで「森林保全活動」や「自然体験学習」を主に行ってきましたが、デイキャンプを目的としたイベントは初めての試みとなります。参加者は、今後の部活動に役立てるため、チームに分かれてテント設営・撤収訓練、野外料理訓練をするなど、全て自力でやり遂げました。

テント設営・撤収訓練

テントを広げるところから開始
今回は「自在結び」を学びます

持ち込んだテントは2張。なんと、その内の1張は約40年前に購入し、部で代々受け継がれてきたそうです。しかし、持参した骨組みのポールが間違っていたのか、このテントとサイズが合わないという悲しい結末に。やむなくこのテントの設営は断念し、残りの1張を2チームに分かれ、設営を始めます。
まずは、テントが強風でも吹き飛ばされないよう、テントに付いているロープを地面に固定するため、ペグ(地面に刺す杭)に結びつけます。今回、挑戦する結び方は「自在結び(専用の金具が無くてもロープの張り具合を自由に調整できる結び方)」です。

参加者全員が、結び方の手順に沿って挑戦。同行していた先生は、手取り足取り教えるのではなく、自らが考えて取り組めるよう、一歩引いた立ち位置で見守り、適度にヒントを与えます。結び方を理解した人が理解していない人をフォローするなど、苦戦しながらも参加者同士で協力し、設営・撤収訓練を行いました。

野外料理訓練

役割分担して調理します
完成できた品から食レポ開始!
野菜たっぷりの「ポトフ」
北欧のキャンプデザート「スモア」

普段は、たき火場が無い登山キャンプで野外料理を実践しているそうなので、今回は「高尾100年の森」に常設されているたき火場を使用せず、持参のガスコンロを使用。ここでも、先生は参加者の自主性を重んじて見守りに徹します。

今回挑戦する料理は、「キノコとベーコンのソテー(小松菜入り)」、「野菜たっぷりのポトフ」、そして北欧で伝統的なキャンプデザート「スモア(焼いたマシュマロとチョコレートの層を2枚のクラッカーで挟んだもの)」の3品。なんと料理の考案は、毎回、参加者同士で意見を出し合い決めているそうです。
また、誰が調理をするのかはあえて決めず、調理したい人が自主的に取り組むというスタイルで、包丁を手にする人、下ごしらえをする人、調理ごみを回収する人など自然と役割分担され、協力し合いながら野外料理に挑戦しました。

まとめ

普段は、定期開催の里山ワークに大学生と一緒に参加している、東京都立富士森高校アウトドア部の皆さん。今回はお兄さん・お姉さん的存在の大学生がいない中で、自分たちが主役のデイキャンプ体験。2年生である上級生が、しっかりと下級生の1年生をフォローするなど、自主性と協調性を感じられたイベントとなりました。