第1回「高尾の森で里山ワーク2019」開催

自然体験学習

2019.05.26

5月26日(日)、第1回「高尾の森で里山ワーク2019」が開催されました。
このプログラムはユース世代(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の保全作業を行いながら幅広い世代と交流活動を深める活動です。
今回のテーマは「初夏の里山管理(そだの斜面の整備)」です。ユース38名が、多様な生き物が生育・生息できる環境を目指して保全活動を行いました。

「そだ」の斜面への植樹 ~生き物が生息しやすい環境づくり~

今回は、「そだ」(枝を編むように束ねて土留めとなる段々をつくる)の斜面に4種類の植樹を行います。 昨年より始めた「そだ」に植樹をすることで、蝶や鳥などが集まる植物を増やし、生態系豊かな里山にしていく計画です。

昨年の様子はこちら:第3回「高尾の森で里山ワーク2018」

まずは、植樹する場所に繁茂している雑草の草刈りを行いました。初めてこの森を訪れるユースも多く、慣れない手ノコを使っての作業に戸惑いながらも進めていきます。
「葉を刈るより根っこから刈ったほうがいいよ!」など、いかに効率よく作業を行うか、ユースたちの間でアドバイスが飛び交い、自然と考える力が身に付きます。想像以上に繁茂していた雑草も瞬く間になくなり、植樹の環境が整いました。

春に伸びた雑草と格闘中
力を結集して作業に取り組みます

草刈りが終わると、いよいよ植樹です。蝶の幼虫の食草となる“ハコネウツギ”や鳥を誘う赤い実をつける“ガマズミ”などの4種類の苗木を植樹していきます。
植える場所を決めたらスコップで穴を掘り、根を傷めないように手で苗木の土をほぐして植穴に植えます。最後は十分に水をかけて完了です。
初めての環境に戸惑いの表情を見せていたユースも、植樹を終えるころには、笑顔を見せながら作業に取り組んでいました。

丁寧に気持ちを込めて
大きく育ちますように
Before
After

ランチ交流会 ~焚き火で煮込んだ料理~

昼食では、地元の野菜を使った料理「ミネストローネ」を食べて塩分補給をしました。汗を流したあとに食べると身体にしみわたります。
鍋一杯につくった料理もすぐに空になるほどの絶品料理。大自然を肌で感じながら食べる食事は格別です。

具沢山なミネストローネ
笑顔が眩しい

今年もスタートしたユース里山ワーク。この森がユースたちの多様なアイディアによって変化していく姿を想像すると、とても楽しみです。
次回の活動は6月15日(土)に森の夕暮れを楽しむプログラムを予定しています。夕刻の森という非日常的な時間を、ユースはこの森で仲間たちと共有します。