第3回「高尾100年の森で里山ワーク2018」開催
2018.10.14
10月14日(日)、第3回目となる「高尾100年の森で里山ワーク2018」が開催されました。
このプログラムはユース世代(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の保全作業を行いながら幅広い世代と交流活動を深める活動です。
今回のテーマは「秋の里山管理(沢沿い整備/そだづくり)」です。多様な生き物が生育・生息できる環境を目指して20名のユースが保全作業を行いました。
台風の被害を受けた「沢沿いフィールドの整備」
今年は度重なる台風や大雨の影響で、高尾100年の森でも倒木や落ち枝など、多くの被害がありました。これまでユースたちが手入れをしてきた沢沿いフィールドも樹木などの枝が散乱し荒れた状態に。
そこで今回は、散乱した落ち枝を集めながら「そだづくり」の材料として適度な長さにノコギリで切る作業を行いました。
何度もこの森を訪れているユースたちは、荒れたフィールドを目の当たりにして驚いた様子でしたが、これまで自分たちが手入れをしてきたフィールドの景観を取り戻すために、参加者で力を合わせて作業に取り掛かりました。
雨の影響で枝が少し湿っており、ノコギリで切りにくそうでしたが「もっとこうやったら切りやすい!」「切りにくそうだね。代わろうか?」など、お互いに助け合いながら作業に取り組んでいました。
地元の食材を使った「芋煮」料理を堪能
お腹が空いたユースたちを待っていたのは、地元の農家で採れた里芋を使った「芋煮」料理。
準備した食材を焚き火でじっくり煮ること約2時間。旨味が凝縮したアツアツ、ホクホクの芋煮ができ上がり!採れたての里芋は、とても甘みがあり大好評でした。
初めての「そだづくり」に挑戦
今回のメインイベントは何といっても、この「そだづくり」。
現在、草の斜面となっている場所に「そだ」(枝を編み土止めにして段々をつくる)をつくり、植樹が行える環境を整えます。今後、植樹を行っていくことで、多様な生き物が集まってくる環境へと変化させていく計画です。
(1)「そだづくり」の始めは草刈りから。
生い茂っていた雑草を刈り取り、斜面を整備していきます。
(2)斜面をきれいにしたら、沢沿いの作業で集めた落ち枝を使って「そだ」を作っていきます。
まずは、太い枝と細い枝を選別。太めの枝は直線上に50~60cm間隔で木杭打ちしていきます。
(3)木杭打ちが終わると、木と木の間を細い枝で編むように重ねていき、最後は崩れないように編んだ枝を踏み固めます。
今回の作業では三段つくることができました。これからもっと規模を広げ、生き物が集まる植物を植える予定です。
「そだづくり」の挑戦はまだまだ始まったばかり。ユースたちの多様な生物が生息する環境づくりはこれからも続きます。
次回の里山ワークの活動は12月22日(土)。冬の里山で、落ち葉ヤードづくりや今回の「そだづくり」の続きを行う予定です。