第1回「高尾100年の森で里山ワーク2022」開催
2022年5月28日
5月28日(土)に、2022年度第1回目となる「高尾100年の森で里山ワーク2022」(主催:一般財団法人持続性推進機構)が開催されました。このプログラムは、ユース世代(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の保全作業を行いながら幅広い世代と交流活動を深める活動です。年間の開催を通じて、より深く里山と現在の社会や暮らしをつなぐプロジェクトです。
今回のテーマは「5月の里山整備~初夏の草刈り作業」です。ユース15名は、本格的な梅雨の到来に向けて、多様な生き物が生育・生息できる環境づくりを行いました。
フクロウが棲む森を私たちで守ろう!
「高尾100年の森」には、フクロウが生息しており、センサーカメラを通して姿を見せてくれます。フクロウは生態系ピラミッドの頂点と言われおり、フクロウが生息できる森は食物連鎖ができている指標となるため、森が豊かな証拠となります。
猛禽類に属するフクロウは、肉食なのでねずみや昆虫などを食べます。そのため、フクロウが生息するためには、餌となる生き物を捕獲するための空間が必要となります。昆虫などが好む日当たりが良く、フクロウが飛べる空間を作るには日差しを遮る灌木類の伐採作業が必須です。伐採や下草刈り作業にもきちんとした理由があるのですね。
今回のプログラムでは、フクロウを守る活動として、明るい空間を作るために必要な低木やツタの除伐作業を行いました。
2年ぶりということもあり、全員が初めての参加となる学生の顔からは、緊張感が伝わってきます。里山整備をする前に、「高尾100年の森」についての説明や、今まで行われてきた活動について説明を受けた後に、フィールド内をインストラクター案内のもと散策しました。日本の原風景である里山の雰囲気を「高尾100年の森」から感じられたのではないでしょうか。
ランチ交流会~具沢山のミネストローネ~
お昼には、地元八王子産の野菜をふんだんに使ったミネストローネスープを作りました。初めて作るキャンプ飯に、「うまくできるかな~」と心配そうな様子でしたが、でき上がったスープは絶品!味見しただけで思わず笑みがこぼれます。保全活動後の疲れた体に沁みる美味しいスープでした。
番外編~「高尾100年の森」の自然に触れてみて~
当日の暑さもあり、里山整備の作業後、学生たちの顔には、達成感の中に少し疲れが見えました。そんな中、沢沿いで小川の水に触れている学生の姿を発見。「冷たくて気持ちいい」や、「せせらぎの音に癒される」といった声も聞こえてきました。さわやかな初夏の「高尾100年の森」を、水の豊かさからも感じられたのではないでしょうか。
次回の里山ワークは6月25日(土)。
ここ佐川急便の「高尾100年の森」では、人が手を加えることで自然や生物多様性を保全する活動を引き続き行っています。
- 本活動は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底した上で開催しております。