第6回「高尾100年の森で里山ワーク2017」開催

自然体験/保全活動

2018.01.14

今年度6回目の「高尾100年の森で里山ワーク」(主催:公益社団法人環境生活文化機構)が1月14日(日)に開催されました。
このプログラムはユース(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の管理作業を行い、幅広い世代と交流活動を深める内容。年間の活動を通じて、より深く里山と現在の社会や暮らしをつなぐプロジェクトです。

今回は「新年の里山体験~里山の新年を祝う・冬の森の過ごし方~」というテーマで、ユース16名が参加しました。
まずは、年の初めとして参加者全員で元八王子の八幡神社へお参りにいき、今年一年の安全を祈願しました。当地は古くから地域の神聖な場所として続いていて、今もかつての里山の景観が残されています。

その後フィールドの活動として、落ち葉掻きで集めた落ち葉で「堆肥ヤード」作りを行いました。
昔から里山の作業は冬が本番といわれ、この時期にやるべき間伐や落ち葉掻きが、春からの農作業につながっていきます。
冬場のフィールドは木々の落ち葉で一面が埋めつくされていますので、熊手などを使って掻き集めることから始めました。ユースたちは、カラカラに乾いて集めにくい落ち葉に苦戦しながらも、ビニールシートが山になるほどの落ち葉を掻き集めていました。

落ち葉掻きと平行して、1,800mm×900mmのストックヤード作りを行います。こちらは力作業ということで男性が中心なって地面に杭を打ち込み、板材をコの字型に組みました。
最後に、山になったいっぱいの落ち葉をストックヤードに2回投入し、足で踏み込んで完成しました。

作業後の昼食では、地元でとれた白菜で白菜鍋(ピエンロー)を食べ、冷えていた体を一気に温めます。
シンプルながらも白菜の甘みがとても感じられ、冬場のアウトドアにはピッタリの一品でした。

午後は、昼食で美味しく食べた白菜の農家さんを訪ね、以前の里山の暮らしや冬場の山仕事、現在の農業についてお話を伺う機会となりました。
ユースたちは、農家さんが仕事をする上で大切にしていることや、農業の一番の喜びなどについて質問し、初めて聞くお話しに関心を示していました。