第1回「高尾100年の森で里山ワーク」開催
2016.07.03
7月3日(日)、「高尾100年の森で里山ワーク」(主催:公益社団法人環境生活文化機構)が開催されました。
このプログラムは、ユース(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の管理作業や交流活動を進める人材育成プロジェクトで、年間を通じて6回開催を予定しています。
今回開催された第1回目は「高尾100年の森を知る」というテーマをもとに、ユース9名が参加しました。
プログラムの内容は、「森のガイドウォーク、里山管理の基本を学ぶ」、「間伐材でたき火をおこす、ランチ交流会」、「よりよい里山にするための作戦会議」の3つです。
はじめに「森のガイドウォーク、里山管理の基本を学ぶ」を行いました。ユース達は座学で里山の現状や保全、管理作業の必要性を学んだ後、実際に保全活動に参加しました。
活動場所は、毎年春になると可愛いらしい花を咲かせるニリンソウの群生地です。そこで雑木などを切る「下草刈り」を行いました。雑木を切ることで林床(りんしょう)まで日が差し込むようになり、ニリンソウの育成に適した環境になります。
ユース達は慣れない作業や道具に戸惑いながらも、汗を流して取り組んでいました。保全活動は大変でしたが、作業後の明るくなった森の景観を見ての達成感や、活動した場所の今後の変化への期待など、多くのことを感じていたようです。
次に「間伐材でたき火をおこす、ランチ交流会」を行いました。地元八王子市産のトマトやきゅうりは森に流れている沢で冷やし、同じく地元産のじゃがいもはたき火でふかして食べました。
採れたての食材の美味しさだけでなく、地元の食材を地元で食べる「地産地消」について考える良い機会となったようです。
プログラムの最後には「よりよい里山にするための作戦会議」を開きました。一日の体験で感じたことを踏まえながら、よりよい里山にするためには何をするべきかを全員で話し合いを行い、一人一人が「自分が作りたい里山」や「理想の里山」などについて熱く語るだけでなく、他の人の考え方や感じ方にも興味深く耳を傾けていました。
今回の「高尾100年の森で里山ワーク」プログラムは、今後も5回開催される予定です。1年間の全プログラムが終了し、ユース達が考える里山像が反映された「高尾100年の森」がどのような森になるのかとても楽しみです。
第2回目は「夏の里山整備」プログラムを予定しています。