飛脚宅配便1個あたりのCO2排出量を算定CO2排出削減加速、再配達抑制に向けた取り組み

佐川急便は、環境省による「令和6年度 製品・サービスのカーボンフットプリント(以下「CFP」)に係るモデル事業」に参画し、飛脚宅配便1個あたりのCO2排出量を算定しました。
今後は、CO2排出削減に取り組んでいくとともに、広く再配達の影響を認知いただき、さらなる再配達抑制に向けた取り組みを検討、実行していきます。

CFP算定のねらい

CFP(Carbon Footprint of Product)とは、製品・サービスの原材料調達から廃棄、リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通した温室効果ガス排出量を、CO2排出量として換算した値のことです。

SGホールディングスグループでは、脱炭素ビジョンを掲げ、排出削減目標にむけて取り組みを進めています。

排出削減をさらに加速させるため、また社会問題のひとつである再配達抑制の取り組みを推進するため、環境省のモデル事業において、飛脚宅配便1個あたりのCO2排出量を算定しました。

SGホールディングスグループ 排出削減目標

再配達の影響について

「再配達」とは、お荷物の荷受人さまがご不在だった場合に日時を改めて配達にお伺いすることです。再配達によってドライバーの負担が増え、トラック輸送によるCO2排出量が増加するなどの課題があります。国土交通省の調査では宅配便再配達率は約10.2%となっています。(「国土交通省再配達率サンプル調査」の2024年10月調査を参照)

CFP算定対象

飛脚宅配便(3辺合計160cm以内、重量30kg以内のお荷物)1個あたり、以下のライフサイクル全体を通したCFPを算定しました。

飛脚宅配便のCFP算定対象とするライフサイクルステージと構成要素

  • 佐川急便の最も頻度が多く代表的な輸送ルートを採用し、平均的な距離、重量を基にCFPを算出
  • 輸送過程にて発生しないライフサイクルステージ(生産・使用)は算定対象外

算定結果

飛脚宅配便1個あたりのCFPは、
個人向けのお荷物 1.25kg-CO2eです。

個人向けのお荷物CFP値

算定報告書

今後の取り組み

再配達抑制に向けた取り組みの推進

今回のCFP算定結果をふまえて、社会問題の一つである再配達に係る排出量や与える影響を可視化し、消費者と一体となった再配達抑制に向けた取り組みを検討、実行していきます。
また、環境負荷の大きい工程に着目して排出削減に引き続き取り組んでいきます。

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