“タワーマンションの館内物流”を実現し、居住者さまの暮らしを豊かに事例・実績

再開発事業者さま
ファシリティマネジメント

設計段階から課題だった荷捌き場の混雑。“館内物流のプロ”の目が必要だった

再開発事業の一環として商業施設が一体となった大規模複合型タワーマンションの建設計画が進む中、大きな課題となっていたのが「タワーマンション内の物流」です。住居としてだけでなく一つの“街”として機能する大規模複合型タワーマンションを作り上げるために、タワーマンション内の配送サービスを充実させたいという計画がありました。その一方で、荷捌きスペースの確保が難しく、宅配業者用の駐車場も数に限りがありました。そのため、宅配業者が滞留し荷捌き場が混雑することで居住者さまの希望される時間にお荷物をお届けできなくなることや、周辺の道路で渋滞が発生する恐れなどの問題が設計の段階から予測され、対策が急務でした。

荷捌き場のコントロールから、生活を支える「運ぶ・動かす」サービスまで

佐川急便では、ショッピングモールなどの大規模商業施設や、大規模複合施設などを中心に、計画段階での物流分析・動線設計や開業後の物流の管理・実務などを一括して行う、館内物流ソリューションを展開してきました。当計画の相談をいただいた佐川急便は、これまで培ってきたノウハウを基に、新たな取り組みとなる「タワーマンション内の物流トータルプロデュース」をご提案しました。

タワーマンションの荷捌き場に管理室が用意されていたため、このスペースを仕分け場所、お荷物の一時保管場所として活用し、館内配送スタッフが常駐することで、佐川急便でお預かりしたお荷物に加えて他社のお荷物をマンション内の各部屋へお届けする体制を構築しました。タワーマンション内の配達・集荷を佐川急便が一元管理することで、宅配車両の長時間駐車を緩和することができ、懸念されていた荷捌き場の混雑を回避することができました。

また、居住者さまにとっては、ご不在の際も階下の配送センターでお荷物をお預かりするため、ご都合の良いタイミングでお受け取りいただくことができ、各宅配会社に再配達依頼する手間も無くなりました。

加えて、さらなる付加価値としてご提案したのが、居住者さまにご提供する「お手伝いサービス」です。これは、配送センターのスタッフが居住者さまの日常の「運ぶ・動かす」をお手伝いするもの。高層階のお部屋からの粗大ゴミの搬出や、家具の移動、お出かけの際のキャンプ用品の運び出しなど、物流のプロならではの目線で、居住者さまのニーズにお応えしています。

佐川急便が得意とするファシリティ分野の物流ソリューションを活用した、タワーマンションの館内物流という新たな取り組みを通じて、事業者さま・居住者さまの双方にお喜びいただくことができました。

荷捌き場のコントロールから、生活を支える「運ぶ・動かす」サービスまでフロー図

荷捌き場のコントロールから、生活を支える「運ぶ・動かす」サービスまでフロー図 課題

再開発中の大規模複合型タワーマンションで、荷捌き場の混雑や施設内の物流の混乱が懸念されていました。

ご提案

佐川急便が配送センターに常駐し、宅配便を一元管理することで、タワーマンション内の物流を効率化することをご提案しました。

成果

タワーマンション内の配達・集荷を一元管理することで、荷捌き場の混雑や物流の混乱が回避されました。さらに、付加価値サービスのご提供により、居住者さまの利便性を高めることができました。

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