クリニックからの検体回収を一元管理事例・実績
(臨床検査センター)
臨床検体を回収する職員の不足、回収車両の維持コスト増加…
臨床検体回収をアウトソーシングしたい!
臨床検査センターの多くは、病院やクリニックから血液検体などの臨床検体を回収し、分析して検査結果を報告する業務を行っています。その一社であるA社さまは、検体回収をA社さま職員が行っていますが、回収を担当する職員が急な都合で休んだ時などは代わりの職員が回収を行います。そのため代行する職員が本来の業務に集中できないという課題を抱えられていました。検体回収担当者の業務は、ただ集荷するだけではなく、クリニックにお届けする検体容器や検査結果書の事前準備、PCでの入力作業など多岐にわたり、専門的な知識や経験が必要です。また、回収車両の維持費(車両購入費やレンタル費、燃料費、駐車場代、保険代)など、検体回収に関わるコストも非常に大きいため、業務をアウトソーシングする方法はないかということで佐川急便にご相談いただきました。
ワクチン輸送で培った経験と実績を生かした検体輸送をご提案
このご相談に対し、佐川急便は、教育されたドライバーによる臨床検体の巡回回収(ミルクラン)業務をご提案。コロナ禍におけるワクチン輸送で培った医療機関への輸送経験を生かし、A社さまのルールに則った服装の徹底、検体の種類などに関する知識を取得するための教育体制など、医療関連の業務に関わるためのスキルを持ったドライバーが回収業務を行う体制を整えました。
また、クリニックごとに「車両の駐車場所」「窓口のご担当者さまのお名前」「集荷の場所や受取り方法」など、医療機関情報(お客さま回収先情報)を収集し、その情報を基にノウハウカードを作成。ドライバー同士で情報共有することで、どのドライバーが回収に伺った場合でも同じ対応ができる輸送品質を実現しました。
さらに、宅配便を取り扱う物流会社としてのノウハウを生かして、効率的な巡回ルートも作成。A社さまの事業コスト削減にも貢献しています。
課題
クリニックからの検体回収を行う人員の確保に苦慮されており、アウトソーシングできる運送会社が必要でした。
ご提案
コロナ禍におけるワクチン輸送で培ったノウハウをもとに、安心して臨床検体の回収をお任せいただける輸送をご提案しました。臨床検査センターさまでのルールに則った服装での集荷など臨床検体回収に関わる教育を受けたドライバーによる輸送、適切な車両の手配などを提案しました。
成果
ドライバーが休んだ場合の代わりのドライバー手配など運行管理の負担を解消できたほか、駐車場代、燃料費など車両管理に関わる経費削減などを実現しました。