希少・難治性疾患の患者さまのもとへ医薬品を配送事例・実績

CSLベーリング株式会社さま
(製薬会社)
メディカルロジスティクス
チャーターサービス

患者さまの医薬品持ち帰りの負担を減らしたい!

希少・難治性疾患の患者さまは、在宅医療を行われている方もおり、1~3カ月に一度の頻度で通院され、調剤薬局などで医薬品※1と医療材料を受け取られます。この医薬品が患者さまには大変重要なものなのですが、厳格な温度管理が必要なため、保冷バッグなどを持参して持ち帰らなければなりません。さらにバイアルと呼ばれる瓶の容器に入っているため重量があり、この医薬品を薬局から持ち帰ることが、患者さまにとって大きな負担になるケースもあります。

開発元のCSLベーリングさまは患者さまの運搬の負担を減らすため、ご自宅への配送を検討していましたが、これらの医薬品は高価でかつ瓶容器のため破損しやすく、温度管理も必要なもの。なかなか輸送を依頼できる会社が見つかりませんでした。

専用車両および適切な温度管理で、医薬品の品質を保持した輸送をご提案

そんな中、ワクチン輸送や、他の製薬会社での医薬品輸送の実績があった佐川急便にお声がけをいただきます。佐川急便からはTMS(Transportation Management System※2)でのご自宅への輸送をご提案。専用の車両を仕立てることで、他の一般貨物と混載することなくお届けが可能になりました。温度管理についてはCSLベーリングさまが開発した専用ボックスを使用。調温作業(ボックスに入れる蓄冷剤を予冷する作業など)を行い、医薬品の貯法を遵守した温度帯での輸送を行っています。また、配達は専用のマニュアルで教育を行った配達員が担当。配達時に患者さまに寄り添った対応を行うことはもちろん、配達遅延の場合などに、患者さまと薬局に報告する体制をしっかりと整えています。今後は、医薬品メーカーや医療従事者が患者さまとコミュニケーションを図れるプラットフォームの作成に携わり、配送予約なども実現させていく予定です。

  • ※1
    希少・難治性疾患の患者さまに向けた医薬品
    佐川急便は「ハイゼントラ®」と「ベリナート®皮下注用2000」という医薬品2種類の輸送をお任せいただいています。
  • ※2
    TMS(Transportation Management System)
    従来の「貸し切り・直行」というチャーターサービスを強化し、お荷物に合わせた最適な輸送手段を提案するサービスです。

Before

患者さまご自身で大量の医薬品を持ち帰っていた

After

佐川急便が患者さまのご自宅に医薬品を配達

課題

患者さまにとって病院や薬局からご自宅へ薬を運搬することが負担であるため、取り扱いの難しい医薬品の輸送を任せられる運送会社が必要でした。

ご提案

貸し切りで混載無しの輸送をご提案。マニュアルによる配送員の教育も実施し、医薬品輸送に万全な体制を整えました。また、患者さまご自宅への配送も実施。

成果

適切な温度管理、高い輸送品質、追跡管理などを備えた輸送で、患者さまの負担を軽減しました。

お客さまの声

当社が目指す「患者さまのQOL向上への貢献」に大きく前進!

佐川急便のTMSを活用することで、患者さまの医薬品運搬の負担を軽減し、安全・確実に患者さまのご自宅まで医薬品をお届けすることが可能となりました。この取り組みにより、当社が目指すより満足度の高い在宅医療の提供と患者さまのQOL向上への貢献に向けて、大きく前進することができました。

事例に該当するソリューション

その他のメディカルロジスティクス事例

関連コンテンツ