滋賀県守山市、琵琶湖の南東部にSGホールディングスグループが保有する施設「守山パーク」があります。
夕暮れ時、トレーニングウエアを着た学生たちが施設内にあるグラウンドへ、そして学生たちを迎え入れるコーチたち。
この日「守山パーク」のグラウンドでは、中学生を対象にした「SAGAWA SHIGA FOOTBALL ACDEMY Jr.ユース」の練習が行われていました。
学校が終わった学生たちは各々に集まり、基礎トレーニングや実践練習などの指導を受けます。
指導をするのは、佐川急便で働くコーチたち。
昼は佐川急便の社員としてデスクワークを中心とした社内業務を行い、夕方からは指導者ライセンスを持ったプロサッカーコーチとして学生たちの指導にあたります。
佐川急便がなぜサッカークラブを?と思われる方も多いでしょう。
学生たちにサッカーの楽しさや技術を伝えることはもちろんですが、スポーツを通じて心身の健康をサポートするとともに、地域とのつながりを大切にしたいという想いも込めた取り組みの一つなのです。
コーチを務める狩野さんはこう話します。
「サッカーのスキルアップはもちろんですが、子どもたちの心身の健全な育成、地域社会に根差し、地域の方々に応援してもらえるクラブ運営を目指して日々活動しています。その活動の一環として、守山市内の幼稚園や保育園に出向いて行う出張スクールや、未就学児から小学生を対象としたサッカースクールなども行っています。また、当アカデミーで育った選手が佐川急便の社員として戻り、私たちと共に学生たちの指導を行うといった循環型の人材育成も実現できました。これからも地域とのつながりを大切にした活動を続けていきたいと思っています。」
次代を担う若い世代と地域の活性化を想う、ちょっと意外な佐川急便の取り組みを紹介しました。