第6回 「高尾100年の森で里山ワーク2022」開催

自然体験学習

2022年12月17日

12月17日(土)に、2022年度第6回「高尾100年の森で里山ワーク2022」(主催:一般財団法人持続性推進機構)が開催されました。このプログラムは、ユース世代(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の保全作業を行いながら、幅広い世代と交流を深める活動です。年間の開催を通じて、自然環境のみならず、歴史的・文化的な価値の高い里山を後世に残せるよう、参加者自らの手で里山管理を行います。

今年2022年最後の活動テーマは「落ち葉かきとフクロウ巣箱の設置」です。特定非営利活動法人 千葉大学環境ISO学生委員会に所属する大学生たちが参加して活動を行いました。

ウッドデッキ周辺の落ち葉かき

紅葉の時期が終わり、冬を迎える高尾100年の森は毎年大量の落ち葉に覆われます。落ち葉を集めてたい肥を作る目的と、落ち葉の下に埋もれているスミレなどの種子が十分に日を浴びられるようにするため、落ち葉かきを行います。

効率よく運ぶためブルーシートに集めます
効率よく運ぶためブルーシートに集めます
少し掃いただけでたくさんの落ち葉が集まりました
少し掃いただけでたくさんの落ち葉が集まりました
作業前
作業前
作業後
作業後

また、同時並行で、木の板や杭を使い、落ち葉を貯めてたい肥とするヤードを作ります。

落ち葉ヤードづくり
落ち葉ヤードづくり
ヤードができました
ヤードができました
集めた落ち葉を運びます
集めた落ち葉を運びます
ヤードの中に入れます
ヤードの中に入れます
上から踏み固めます
上から踏み固めます
こんなにたくさんの落ち葉が集まりました
こんなにたくさんの落ち葉が集まりました

集められた落ち葉はやがて豊富な栄養分を蓄えたたい肥となり、カブトムシの産卵場所になるなど昆虫たち集まるすみかにもなるでしょう。ユースたちは寒い冬の中、汗をかきながらフィールドをきれいにしてくれました。これで気持ちよく新年を迎えられます。ありがとう!

フクロウプロジェクト スタート

今回、フクロウプロジェクト第一弾として巣箱を設置しました。巣箱の横幅に近い太さの木を選び、高さ3~4mで、人目につきにくく、フクロウが飛んでこれる空間が開けている場所を選んで、2カ所に設置しました。

巣箱の底には保温のためにミズゴケと朽木を入れます
巣箱の底には保温のためにミズゴケと朽木を入れます
ムカデ梯子に上り、巣箱を下から引っ張ります
ムカデ梯子に上り、巣箱を下から引っ張ります
巣箱の設置完了!
巣箱の設置完了!
森に生息するフクロウ(5月撮影)
森に生息するフクロウ(5月撮影)

今後はセンサーカメラを設置し、巣箱の様子を観察していきます。フクロウが営巣し子育てする姿を見るのが楽しみです。

次回の里山ワークは1月28日(土)。
ここ佐川急便の「高尾100年の森」では、人が手を加えることで自然や生物多様性を保全する活動を引き続き行っていきます。

  • 本活動は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底した上で開催しております。