立教大学「社会学部」野外活動

自然体験学習

2022年11月27日

11月27日、立教大学社会学部の学生10名が「高尾100年の森」を訪れました。本ゼミ生は、高尾の歴史や文化を調査し、森や里山の活用を含めた地域振興につながる提案を導き出せないかという課題解決に向けた施策・企画を考える学習を行っています。今回は、授業で調べた元八王子3丁目付近を実際に踏査し、事前調査では得られなかった現地の状況をリサーチすることが目的です。

梶原八幡神社・御霊神社参拝

まずは、授業で調べた元八王子集落内にある梶原八幡神社・御霊神社を訪れました。当日約束していなかったものの、偶然にも七五三のお祝いの準備をされていた神主さんから、高尾の歴史や神社との関係性などの詳しいお話を聞くことができました。

梶原八幡神社
梶原八幡神社
御霊神社
御霊神社

「高尾100年の森」生態系紹介

「高尾100年の森」に入る前に、今までこの森で発見されてきた動物たちについて説明を受けました。フクロウ・アナグマ・イノシシなどの多様な生き物が見られる森だと知って、盛り上がる学生たち。今年10月に開けた巣箱から出てきた巣の標本も確認し、学生たちはこれから向かう森がどんなところなのかと、期待を膨らませていました。

巣を確認する学生たち
巣を確認する学生たち

昼食~絶品キノコ汁~

昼食では、秋の代表的な味覚であるきのこを使ったきのこ汁を作りました。火を付けるグループと具材を切るグループに分かれ、学生たちが主体となって調理を進めていきます。特に初めて行う火おこしグループは苦戦している様子でしたが、仲間と試行錯誤しながら、先生のアドバイスを基に朽木を敷くと無事に着火!体も心も温まるおいしいきのこ汁が完成しました。

朽ち木を使って火おこし
朽ち木を使って火おこし
きのこ汁づくり
きのこ汁づくり

周遊道散策

おいしいお昼ごはんでおなかを満たした後は、実際に森の中を歩いて、里山「高尾100年の森」を体感しました。アナグマの巣穴やイノシシの足跡など生き物たちの痕跡を見つけながら、頂上ヤッホー丘を目指します。想像以上の道のりに少し疲れを見せる学生たちでしたが、ヤッホー丘に到着すると、頂上から見える美しい景色と華やかな紅葉に癒されたのか、元気な声で「ヤッホー!」と叫んでいました。

ヤッホー丘に向かう学生たち
ヤッホー丘に向かう学生たち

ディスカッション

最後は、当日撮影した写真とともに、野外活動を経て気が付いたことやこのフィールド(森)の可能性について、ディスカッションを行いました。学生たちからは、「耳を澄ませると、都会の喧騒の中では気がつかないような鳥の鳴き声が聞こえた」や「ヤッホー丘から見える東京の景色を見て、この森が東京にあると思いだした。散策中はここが東京だということを忘れていた」など、「高尾100年の森」の魅力をたっぷり体感していた様子でした。

今日の活動について、写真を見ながら振り返り、ディスカッション
今日の活動について、写真を見ながら振り返り、ディスカッション

まとめ

今後の授業では、今回の野外活動で得た知見をもとに、「高尾」という地域の特性や可能性などについて、議論していくとのことです。実際に現地へ足を運び、さまざまな歴史や文化・自然に直接触れたことで、偶然が重なり生まれた出会いや教室の中で勉強するだけでは分からない魅力を体感することができ、学生生活の中でも貴重な経験となったことでしょう。
これからも「高尾100年の森」では、里山の利用を通じ、身近な自然と人とのつながりを体験する「体験の機会の場」としての活用・活動を進めていきます。

  • 本イベントは、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底した上で開催しております。