第5回 「高尾100年の森で里山ワーク2022」開催

自然体験学習

2022年10月29日

10月29日(土)に、2022年度第5回「高尾100年の森で里山ワーク2022」(主催:一般財団法人持続性推進機構)が開催されました。このプログラムは、ユース世代(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の保全作業を行いながら、幅広い世代と交流活動を深める活動です。年間の開催を通じて、自然環境のみならず、歴史的・文化的な価値の高い里山を後世に残せるよう、参加者自らの手で里山管理を行います。

今回のテーマは「周遊道と沢沿い整備」です。特定非営利活動法人 千葉大学環境ISO学生委員会に所属する大学生たちと一緒に周遊道と沢沿いの整備活動を行いました。

周遊道の低木伐採

周遊道入り口付近に繁茂していたアオキなどの低木を伐採しました。繁殖力の強いアオキなどの植物は放置しておくと、大人の背丈を超すほど大きくなり、日当たり・風通しが悪くなる原因となるので、繁殖が広がる前に、伐採しなければなりません。また、周遊道付近にはアナグマやタヌキ・ハクビシンなど多くの動物が生息しています。その動物たちのエサとなる果実や種子がたくさん取れる環境を維持するためにも必要な作業なのです。今回、初めて参加してくれたユースからは、「生態系を維持するためには、伐採などの森林整備を定期的に行う必要があることを知った。このような活動は、継続することが何より大切であるので、ぜひ今後も参加したい」と話しており、森林整備の大切さを実感する機会になったと思います。

のこぎりを使って低木を伐採していきます
のこぎりを使って低木を伐採していきます

今回整備したエリアで撮影された動物

タヌキ
タヌキ
ハクビシン
ハクビシン

沢沿い整備

沢沿いの景観を良くするため、倒木・石や落ち葉の除去を行いました。倒木はとても一人では運ぶことのできない大きさでしたので、少しずつ持ち運ぶことができる大きさまで切っていきます。そして、切った倒木を全員で分けて運び、無事に倒木を除去することができました。

のこぎりを使用して倒木を切っていきます
のこぎりを使用して倒木を切っていきます
作業前
作業前
作業後(倒木が除去されました)
作業後(倒木が除去されました)

ピザづくり

お昼には、ピザ窯やダッチオーブンを使い、好きな具材を自由に載せた自分たちのオリジナルのピザを作って楽しみました。はじめて自分で作るピザに、ユースたちからも「自然の中で食べるオリジナルのピザは一段とおいしい」と大好評でした。

好きな具材を載せたオリジナルのピザ
好きな具材を載せたオリジナルのピザ

次回の里山ワークは11月26日(土)。
ここ佐川急便の「高尾100年の森」では、人が手を加えることで自然や生物多様性を保全する活動を引き続き行っていきます。

  • 本活動は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底した上で開催しております。