第2回「高尾100年の森で里山ワーク2017」開催

自然体験学習

2017.06.04

6月4日(日)に「高尾100年の森で里山ワーク2017」(主催:公益社団法人環境生活文化機構)の第2回が開催されました。
このプログラムはユース(高校生から大学生)を対象に、里山を知り、里山の管理作業を行い、幅広い世代と交流活動を深める内容です。年間6回の開催を通じて、より深く里山と現在の社会や暮らしをつなぐプロジェクトです。

第2回目は「夏の里山整備」というテーマをもとに、ユースが18名参加しました。ユースたちは今後予定されている親子体験イベントの受け入れなどを想定して、前回に引き続き安全に受け入れるための環境づくりに取り組みました。
ユースたちは3班に分かれ「橋づくり」、「木道づくり」、「沢の流れを良くする」というフィールドを整備する作業を行いました。

「橋づくり」では、木をただ並べるだけでなく、小さな子どもたちが安全に渡れるようにするために、どのようにすれば良いかをチーム内で考え、議論して行いました。
木の長さを揃え、縄で縛って安定させるだけでなく、木と木の間に細い木を埋めて、小さな子どもが隙間に足を取られないように工夫を凝らしました。また、周囲の安全確保のため、落下しそうな大きな木を力を合わせて除去しました。

「橋づくり」作業前の作戦ミーティング
力を合わせて危険な木を引っ張ります

「木道づくり」は、湿地の保全と泥の中に足を取られないようにするために作ります。木材を3本並べるだけではゴロゴロと転がってしまい安定しないため、土台の木に手ノコギリで切れ込みを入れて安定させました。
さらに、チーム内で工夫を凝らし、湿地エリアが荒らされないよう、木で囲いを作る工夫もしました。

「木道づくり」作業前の作戦ミーティング
手ノコギリで切れ込みを入れます

「沢の流れを良くする」作業は、泥や砂利を除去し、沢の流れを確保する作業です。スコップと手でかき出し、見事沢の流れを取り戻すことができました。

スコップで泥や砂利を除去していきます

昼食では、前回に引き続き地元八王子市産の野菜(きゅうりやじゃがいも)をみんなでシェアして食べました。採れたての食材の美味しさだけでなく、地元の食材を地元で食べる「地産地消」について考える良い機会となったようです。

みんなで昼食

昼食後は午前中の作業の仕上げです。ユースたちの頑張りにより、全てのチームが目に見える形で成果を実感することができました。
子どもたちが安全に活動できるようユースたちは一生懸命考え、意見を出し合い、細かいところまで配慮していました。その姿はとても頼もしく、今後のプログラムについても期待が高まります。

杭を打ち、橋の安定感を強化して…
完成!木と木の間の細い木がポイントです!
縄を縛り、木道の安定感を強化して…
完成!段差に石や木を置く配慮が素敵!

「高尾100年の森で里山ワーク2017」プログラムは、今年度はあと4回開催される予定です。1年間の全プログラムが終了したころには、ユースたちと取り組んだ「高尾100年の森」が今年はどのような森になっているのかとても楽しみです。
次回第3回目は「夏の里山体験」プログラムを予定しています。