第6回「高尾100年の森で里山ワーク」開催

自然体験学習

2017.03.20

3月20日、第6回目となる「高尾100年の森で里山ワーク」(主催:公益社団法人環境生活文化機構)が開催されました。
7月から始まった、このプロジェクトも今回が最終プログラムとなります。
今年度最後のプログラムは、ホールアース自然学校の夫津木氏を講師としてお招きし、野外活動時における安全管理の基本を学びました。
高尾100年の森で今後も安全に活動するために必要な知識や技術をわかりやすく丁寧に教えていただきました。

安全講習会(1)危険予知トレーニング

事故やけがを未然に防ぐことを目的とした危険予知トレーニング。野外活動の様子を描いたイラストを見ながら、イラストに潜むさまざまな危険因子を予測し、グループでディスカッションを行いました。
自然のなかでみられる危険の多くは、日常で予想される危険とは異なります。落石や倒木など、日常では予想できない危険を予測し、回避する方法をみんなで話し合いました。

グループディスカッションの様子

安全講習会(2)バイタルサイン(生命兆候)の正常値を学ぼう

バイタルサイン(心拍数・呼吸(数)・血圧・体温)の異常を知るには、まずは正常値を覚えて理解することから始まります。
講師からの説明を受けたあと、ペアを組み、心拍数・呼吸(数)をお互いに測定し、バイタルサインの正常値を学びました。異常を探すのではなく、正常とは違う状況を見つけることが大切なのです。

バイタルサインの説明
心拍数の測定

安全講習会(3)怪我や事故発生時の初動対応

怪我や事故が発生した際に、慌てず落ち着いた行動がとれるように、初動対応の訓練を行いました。
三角巾の使い方や滅菌ガーゼを扱う際の注意点など、講師からレクチャーを受けたあとのシミュレーション訓練では、扱い慣れない医療品に苦戦しながらもユースたちは繰り返し練習していました。

初動対応の説明
三角巾の使い方の練習

他にも心肺蘇生法やAEDの使い方も学びました。参加者全員が実際に遭遇した場合でも慌てず処置できるように訓練を行いました。

心肺蘇生法の練習

看板の設置

前回のプログラムでユースたちが作った、フィールド名称が書かれた看板を、各フィールドの入り口に設置しました。
一つずつ看板を設置していき、最後の看板が設置されると拍手が沸き起こりました。

ユースたちが作った看板
設置風景

年間を通じて全6回開催した「高尾100年の森で里山ワーク」プロジェクト。インターネットや携帯電話等の普及で間接体験が圧倒的に多くなった今、地元の方々の話を聞き、五感を使って体験し、異世代の仲間と協力しながら得た経験は、ユースたちの心身の成長やコミュニケーション力の向上に繋がったと思います。
今後も、高尾の100年の森ではユースたちが成長できる機会を広く提供していきます。