「自然観察と工作教室」を開催

自然体験学習

2017.01.22

1月22日(日)「高尾100年の森 自然観察と工作教室」(主催:一般社団法人 葛西臨海・環境教育フォーラム)が開催されました。
このプログラムは森林の植生や生態系について学ぶだけではなく、森の恵みの体感や、海と山のつながりを理解することを目的としています。

自然観察

周遊道を巡りながら、森のガイドに植物や動物について詳しく解説していただきました。
途中でタヌキの「ため糞」を発見。糞を良く見ると木の実が混ざっていました。実りの少ない冬でも、タヌキの食料である木の実がこの森にあるということがわかります。

森にあるたくさんの落ち葉のなかからは、クルミの殻が見つかりました。リスが食べたあと、ネズミが食べたあとで殻のようすが異なります。子どもたちは、その違いを確かめたくて落ち葉のなかを一生懸命に探していました。
その後、落ち葉のうえに寝転んで少しお休みの時間。都会では体験できない、落ち葉のやわらかさやあたたかさを感じられたのではないでしょうか。

くん製体験

「高尾100年の森」の木で作ったチップを使い、自分たちで持ってきた食べ物をくん製にしました。 ウインナーやたまご、ちくわなどを燻しましたが、とても良い香りにできあがりました。自然のなかで食べるとより一層おいしくなりますね!

バターナイフ作り

こちらも「高尾100年の森」の木が材料です。木肌が白くやわらかいヒノキと、茶色が強めで堅いサクラを使用しました。

実際に触れることで、木のぬくもりや香り、質感などが感じられます。大人も子どもも、木の手ざわりを楽しみながら作っていました。
家に持ち帰って、森の恵みで作ったバターナイフを使うときに「高尾100年の森」を思い出してくれたら嬉しいです。

まずは糸のこぎりで切ってから…
頑張ってやすりがけ!
最後には、クルミをつぶして油を塗りこみます。
バターナイフの完成!

振り返り

一日を振り返り、海と山のつながりを学びました。
自然観察で見つけた「ため糞」の主であるタヌキたちも、森に食べ物と川があるからこそ生きていくことができます。そして多くの生き物を育む森の栄養を蓄えた川の水は、海へと繋がり海の生き物たちを育てていきます。
「高尾100年の森」の栄養は、どこの川を流れて海までたどり着くのか、みんなで考えながら学んでいました。

おわりに

参加者のみんなで集合写真!「高尾100年の森」の生き物や植物、そしてその森を育む川について多くのことを知る一日になりました。
今回は冬の森でしたが、ほかの季節にはまた違った発見ができます。ぜひ、また来てくださいね。