第5回「高尾100年の森で里山ワーク」開催

自然体験学習

2016.12.18

12月18日、第5回目となる「高尾100年の森で里山ワーク」(主催:公益社団法人環境生活文化機構)が開催されました。

今回は、地元住民および日本山岳会のかたがたを講師にお招きして、これまでの高尾の山の歴史や里山の担う役割を学ぶことで、ユースたちはこれまで活動してきた成果の意義を深く知ることができました。

各フィールドの命名を発表!

高尾100年の森の活動場所となる4つのフィールド名を前回のプログラムでユースのみんなに考えてもらい、その中から決定したフィールド名が発表されました。
フィールド名が発表されるたびに参加者からは拍手が沸き起こりました!「名付け親」となったユースのみんな素敵なプレゼント(名前)をありがとう!!

であいの広場
(メインフィールド)
きりかぶの広場
(沢沿いの針葉樹間伐フィールド)
こもれびの小路
(きりかぶの広場から林道へ続く沢沿いの道)
やすらぎの丘
(林道を挟んできりかぶの広場向かいのフィールド)

たき火おこし

フィールドで集めた枯れ木、間伐材、炭を使い、学校ごとにたき火おこしをしました。
講師の峰尾氏からは、「昔は登山をするなら雪の上でたき火をおこせなくては山に入るなと言われていたぞ!」と発破をかけられましたが、季節柄、霜が降りて地面が湿っているため悪戦苦闘!
長さや太さの異なる木の入れる順番、向き、重ね方など、どうすれば火が付くのかみんなで知恵を出し合い、考え、協力した結果、無事に火をおこすことができました!

薪割り

講師の皆さんから指導を受けつつ薪割り体験。
狙いをつけるときれいに割れず、姿勢に気をつければ刃の狙いが疎かになってしまったりと初めての体験に四苦八苦。
苦戦しながらも日常では味わえない体験が楽しく、ユースたちは夢中で手斧を振るっていました。なかには修行を希望するユースも!?

フィールド看板づくり

新しく決定したフィールド名の「顔」となる看板を作りました。
木板を二等分に切り、紙やすりで磨き、カラーペンで記名をしたら完成です。 素敵な看板ができました!

ランチ交流会

いつも美味しい地元食材を楽しむことができるランチ交流会。どの世代でも一番人気のプログラムです(笑)
今回は、クリスマスにちなんでダッチオーブンで蒸したローストチキンを作りました!
1羽まるごとのチキンに感謝をして、パン、焼き里芋、銀杏などと一緒に美味しくいただきました。

里山を改めて学び直す

講師3名からそれぞれ里山とはどのようなものか、その機能や人間の生活のなかで果たしてきた役割、高尾の里山の変遷などのお話を聞きました。
「実体験」に基づいた言葉はとても重みがあり、奥深く、里山の役割の重要性について改めて学び直す良い機会になったのではないでしょうか。
冬の寒さを感じる野外で、たき火のありがたみを感じながらユースたちは真剣に耳を傾けていました。

次回、第6回目は「冬の里山整備、1年間のふりかえり」です。
早いもので、7月からスタートした本事業のプログラムも残すところあと1回となりました。木を切り、火をおこし、そこで採れる食材を食べ、四季の移ろいを肌で感じる。まさに里山の生活を体験してきたみんなは、出会ったころと比べてどこか頼もしさを感じます。
寒さの厳しい真冬での里山の整備作業は、また一つ貴重な体験となるでしょう。
次回もたくさんのユースのみんなとお会いできることを楽しみにしています!