第3回「高尾100年の森で里山ワーク」開催(2016年09月17日~18日)

自然体験学習

2016.09.17~18

9月17日~18日、第3回目となる「高尾100年の森で里山ワーク」(主催:公益社団法人環境生活文化機構)が開催されました。
今回は、学校も住む地域も異なるユースたち(高校生から大学生)が共同で活動を行う「地域間交流プログラム」と、開催が初となる「ナイトプログラム」を行いました。
約25名の里山ユースが結集し、1泊2日のプログラムがスタートしました!

初めに、翌日行う保全活動の基礎知識習得のため、多摩森林科学園(※1)へ向かいました。施設展示の見学やフィールドの散策を行い、「里山保全の必要性」や「里山の機能」を学びました。ユースたちは熱心に話に耳を傾けていました。

里山の必要性を理解した後は、「高尾100年の森」へ移動し、森の散策と、翌日に活動を行う場所の下見を行いました。
活動イメージを膨らませたところで、翌日に備えて腹ごしらえ。バーベキューサイトで、カボチャや鳥の丸焼き料理を作りました。大自然で食べる食事は格別!徐々にユースたちも打ち解けて、話が弾むようになっているようでした。

夕食の後は、いよいよナイトプログラム!メインフィールドに参加者一人一人が散らばり、10分間明かりを消して話をせず、暗闇の中で自分だけの時間を過ごしました。何もない空間の中、1人で物事を考えることは、普段体験できない希少な経験だったと思います。
その後、明かりをつけて3人1組に分かれて感想を発表しました。ユースたちは、他の人の感想を聞くことで、多様な意見や考え方の違いに気付いたのではないでしょうか。

2日目は、「フィールドの整備」を行いました。第2回目に整備した沢沿いのフィールドを、より多くの人が楽しめる場所にするため、広場づくりやトレイル(※2)整備を行いました。また、間伐材を使ってベンチも作りました。
お互いを助け合いながら、協力して作業を行った後は、作ったベンチや初体験となるハンモックなどで、森の空間を楽しみました。

最後は、整備した場所でプログラムを振り返りました。目指す里山の姿や、それを実現するために必要な作業などを、参加者全員で考えた後でシートに記入し、3人1組になり読み合わせ、感想を共有しました。

今回は大自然の暗闇の中で、自分だけの時間を持つという貴重な経験をしました。また、普段出会う機会がない異なる地域のユースと、2日間という長い時間を一緒に過ごしたことで、多くの気付きや発見があったと思います。
次回、第4回目は「秋の里山整備」です。次はどんな成長を見せてくれるのでしょうか。

  • 1 多摩森林科学園
    東京都八王子市廿里町にある森林・林業・木材産業に関する試験研究機関。
    パネルや映像、いろいろな資料の展示、交流の場、森林講座も開催。
  • 2 トレイル
    自然道のこと。